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家族葬での供花は親族から贈るべき?正しい贈り方と注意点を詳しく解説 | 板橋、町田、西東京、江戸川、八王子、小平、東久留米、杉並(高円寺・西荻窪)の葬儀なら家族葬の四季風(コムウェルセレモニー)

お葬式の豆知識

家族葬での供花は親族から贈るべき?正しい贈り方と注意点を詳しく解説

2025年04月01日

近年、親しい人だけで故人とお別れをする「家族葬」が増加しています。しかし、家族葬での供花のマナーに悩む方も多いのではないでしょうか。特に親族として供花を贈るべきかどうか、その相場やタイミングなど疑問は尽きません。

この記事では、家族葬における供花の基本から、親族が供花を贈る際の注意点、宗教による違いまで詳しく解説します。適切な供花の贈り方を知ることで、故人への敬意を表しつつ、遺族の心に寄り添った対応ができるようになりましょう。

家族葬とは何か?基本的な理解

家族葬とは、近親者や親しい間柄の人だけで執り行う小規模な葬儀のことです。通夜から告別式までの流れは一般的な葬儀と同じですが、会葬者を限定するのが大きな特徴です。

一般葬と比べて参列者が少ないため、より故人と親しかった人たちだけで静かにお別れができるメリットがあります。また、故人や遺族の意向を尊重した葬儀が実現しやすく、親密な雰囲気の中で送り出すことができます。

規模が小さい分、式場も小さめのスペースで行われることが多く、供花の数や大きさにも配慮が必要になります。

家族葬増加の背景

近年、家族葬を選ぶ方が増えています。2022年の調査では全葬儀の半数以上が家族葬という結果もあります。この背景には、遺族の精神的・経済的負担の軽減を望む声があります。

また、高齢化社会において参列者自体が減少していることや、コロナ禍を経て小規模な集まりへの抵抗感が薄れたことも要因のひとつです。さらに、故人とゆっくり向き合う時間を持ちたいという遺族の思いも、家族葬選択の理由となっています。

家族葬が広まるにつれて、供花の贈り方にも変化が生じてきています。従来の慣習にとらわれず、家族葬の特性に合わせた供花のマナーが求められるようになりました。

供花の基本知識と役割

供花の意味と目的

供花(きょうか)とは、葬儀の際に故人を悼む気持ちを込めて祭壇に飾られる花のことです。地域によっては「くげ」と呼ぶこともあります。

供花には主に3つの役割があります。まず第一に故人への敬意と追悼の気持ちを表すこと、次に遺族の心を慰めること、そして葬儀会場を厳かに飾ることです。特に家族葬では、少ない供花一つひとつの存在感が増すため、より意味を持ちます。

供花は単なる装飾ではなく、贈り手の故人に対する思いや遺族への配慮が込められた大切な「形」なのです。

供花の種類と形状

供花には主に2種類の形状があります。まず「フラワースタンド」タイプは、床に直接置くことができる自立型の供花で、祭壇の両脇などに配置されます。一般的に大きく華やかなものが多いです。

次に「花籠」タイプは、籠に花をアレンジしたもので、テーブルや台の上に置かれることが多いコンパクトなタイプです。家族葬のような小規模な会場では、省スペースな花籠タイプが好まれる傾向にあります。

また近年では、供花の代わりに「供物」として果物やお菓子などを供えることもあります。これらは葬儀後に遺族や参列者で分け合うことができるため、実用的な弔意の表し方として選ばれることもあります。

供花と献花の違い

供花と似た言葉に「献花」がありますが、これらは異なるものです。供花は事前に注文して会場に届けられる花で、一般的に祭壇の両脇などに飾られます。

一方、献花は葬儀当日に参列者が持参または会場で渡される一輪や小さな花束で、式の中で参列者が順番に故人に捧げる花を指します。特にキリスト教式や無宗教の葬儀で行われることが多い習慣です。

家族葬では、参列者が限られるため両方を適切に取り入れることで、より心のこもった式にすることができます。

親族が家族葬へ供花を贈る際の相場

家族葬における供花の相場について、親族の立場から理解しておきましょう。

標準的な費用相場

親族が家族葬に供花を贈る場合、一般的な相場は1基あたり7,000円〜15,000円程度です。この金額は地域や葬儀社によって多少の差があるものの、全国的に見てもほぼ同じ範囲内です。

親等の近さによって金額が変わることもあります。例えば、子や兄弟姉妹などの近親者は10,000円〜15,000円、甥や姪などのやや遠い親族は7,000円〜10,000円程度が目安とされています。

ただし、家族葬の場合は「供花は辞退します」と事前に伝えられることも多いため、必ず遺族の意向を確認することが大切です。

1基と2基の選び方

かつては供花を2基1対(左右一対)で贈るのが一般的でしたが、近年は葬儀会場が小規模化していることもあり、1基で贈るケースが増えています。特に家族葬では会場のスペースが限られているため、1基での贈り方が好まれる傾向にあります。

2基1対で贈る場合は、1基あたりの金額の倍額(14,000円〜30,000円程度)が必要になります。故人との関係や会場の広さ、予算を考慮して選ぶとよいでしょう。会場のスペースを事前に確認することで、適切な選択ができます。

なお、親族同士で協力して1対の供花を贈ることもあります。例えば、兄弟姉妹でまとめて「○○家一同」として贈るなどの方法もあります。

お花代としての金額目安

供花の代わりに「お花代」として現金を包む場合もあります。これは主に、供花の持ち込みができない会場や、遺族が香典辞退でもお花だけは受け付けるというケースで活用されます。

お花代の相場は供花と同程度で、7,000円〜15,000円が一般的です。不祝儀袋または白封筒に「お花代」と表書きをして渡します。香典と明確に区別することがマナーです。

お花代を渡す場合も、事前に葬儀社や遺族に確認することが望ましいでしょう。特に家族葬では、全てのお供え物を辞退しているケースもあるためです。

家族葬での供花贈りの注意点

家族葬に供花を贈る際には、いくつかの重要な注意点があります。ここでは特に親族が押さえておくべきポイントを解説します。

故人・喪家の意向確認の重要性

家族葬では、香典や供花を辞退するケースが少なくありません。このような場合、親族であっても供花を無理に贈るのはマナー違反になります。

必ず葬儀の案内や訃報の連絡の際に、供花の受け付け有無を確認しましょう。「お花は辞退します」と明記されていたり、「弔問・弔電のみ」と指定されている場合は、その意向を尊重すべきです。遺族の意思を最優先することが、真の弔意の表し方です。

もし確認できない場合は、直接喪主や葬儀社に問い合わせるのがよいでしょう。無用な気遣いが逆に遺族の負担になることもあります。

送り先と宛名の正しい書き方

供花を送る際の宛名は「喪主名」で手配するのが基本です。故人名や個人宅宛てにならないよう注意しましょう。

また、供花の注文時には、自分(贈り主)と故人との関係を明確に伝えることが大切です。例えば「故人の甥」「故人の従姉妹」など、関係性がわかると式場がスムーズに飾る場所を判断できます。親族関係を明記することで、適切な位置に飾られます。

送り主の表記方法は、近親者なら「○○家一同」、個人なら「○○○○」、夫婦なら「○○○○・△△△△」のように記します。兄弟姉妹など複数人でまとめて送る場合は「○○家 兄弟一同」などと表記します。

贈るタイミングと手配の流れ

供花は通夜に間に合うよう、前日までに届くことが望ましいとされています。通夜当日の直前や開始後に届くと、式場スタッフが対応に追われ負担となるためです。

手配の流れとしては、まず葬儀社に連絡して供花の受け付け可否を確認します。可能であれば、葬儀社を通して供花を注文するのが最も確実です。外部の花屋に依頼する場合は、葬儀会場の住所と搬入可能時間を正確に伝えましょう。

また、花屋によっては納品書や領収書が供花に付いてくることがあります。この場合、事前に取り外してもらうよう依頼するのがマナーです。

外部注文の可否確認方法

葬儀会場によっては、外部からの供花を受け付けていないケースがあります。これは会場のスペースの問題や、葬儀社が指定の花屋と提携しているためです。

外部から供花を注文する前に、必ず葬儀社または喪主に確認しましょう。確認せずに送ると、会場に入れない可能性があり、結果的に遺族に迷惑をかけることになります。事前の確認が円滑な弔意表明につながる重要なステップです。

また、特に家族葬の場合は外部からの供花を全て辞退しているケースも珍しくありません。その場合は、弔電やお花代など別の形で弔意を表すことを検討しましょう。

宗教ごとの供花の特徴と選び方

供花は宗教によって適した種類や色が異なります。ここでは主な宗教別の供花の特徴を解説します。

仏教における供花の特徴

仏教の葬儀では、白基調の菊や百合、蘭などが一般的に用いられます。特に白菊は仏教葬において最もポピュラーな供花です。

菊は「長寿」や「再生」を象徴するとされ、故人の冥福を祈る意味が込められています。また、蓮の花も仏教では神聖な花とされ、「清らかさ」や「来世での幸せ」を表します。派手な色合いは避け、白や淡い色調を基本とするのが無難です。

宗派によって細かな違いはありますが、基本的には白や淡い色の花を中心に、落ち着いた雰囲気のアレンジメントが好まれます。

神道における供花の選び方

神道の葬儀でも基本的には仏式と同じような花が使用されますが、地域によっては榊(さかき)を用いることもあります。榊は神聖な木とされ、神道では特別な意味を持ちます。

色合いについては、白や黄色などの明るい色が好まれる傾向にあります。これは神道が「けがれ」を嫌い、清浄さを重んじる宗教であるためです。清楚で明るい印象の花が適していると言えるでしょう。

神道の場合も派手すぎる花は避け、季節の花を取り入れた上品なアレンジメントを選ぶのが良いでしょう。

キリスト教葬儀での供花選び

キリスト教の葬儀では、白い百合やカーネーションなどの洋花を中心としたアレンジメントが一般的です。特に百合(ユリ)は「復活」や「永遠の命」を象徴するとされ、キリスト教の葬儀に最も適した花とされています。

仏教葬と大きく異なる点として、菊はあまり用いられません。また、バラやオリエンタルリリーなど香りの強い花も使われますが、参列者の中にアレルギーを持つ方がいる可能性を考慮すると、香りが控えめな花を選ぶ配慮も必要です。

色合いは白を基調としながらも、故人の好きだった色を少し取り入れるなど、明るく希望を感じさせるアレンジメントが好まれます。

親族から供花を贈る立場別の実践例

実際の場面を想定して、親族が家族葬に供花を贈る際の具体的な方法を見ていきましょう。

親族として供花を贈る適切な例

まず、喪主(遺族)に連絡を取り、供花の受け付け可否を確認します。「お花を送らせていただきたいのですが、よろしいでしょうか」と丁寧に尋ねましょう。

受け付け可能な場合は、葬儀社を通じて注文するのが最もスムーズです。葬儀社に「故人の甥として供花を送りたい」など、関係性を明確に伝えます。故人との関係や予算に応じた適切な供花を提案してもらえるでしょう。

供花の種類は会場の広さや宗教に合わせて選び、名札には「○○家」や「○○家 長男・次男」など、故人との関係がわかる表記にします。通夜の前日までに届くように手配することが理想的です。

兄弟姉妹で共同贈呈する場合の手順

故人の兄弟姉妹など、複数の親族でまとめて供花を贈る場合は、まず代表者を決めて手配を一本化するのがスムーズです。

代表者は参加者全員の意向を確認し、予算を集約します。例えば、4人の兄弟で2基セット(約25,000円)の供花を贈る場合、一人あたり約6,250円の負担となります。事前に費用分担の確認をしておくことで、後々のトラブルを防げます。

供花の名札には「○○家 兄弟姉妹一同」など、贈り主が明確になる表記を選びましょう。また、代表者は注文完了後、他の参加者に詳細を共有しておくとよいでしょう。

遠方に住む親族の供花手配

遠方に住んでいて葬儀に参列できない親族が供花を贈る場合は、電話やインターネットでの手配が便利です。

まず葬儀社に連絡し、供花の受け付け可否と注文方法を確認します。多くの葬儀社はクレジットカード決済に対応しているため、遠方からでもスムーズに手配できます。葬儀社との連携が最も確実な方法です。

また、全国展開している花屋のチェーンや、葬儀用の供花専門サービスを利用するのも一つの方法です。この場合も必ず事前に葬儀社に確認し、会場名、住所、日時、喪主名などの情報を正確に伝えましょう。

供花を辞退されている場合の対応

家族葬では供花を辞退しているケースが多くあります。その場合の適切な対応方法を見ていきましょう。

弔意を表す代替手段

供花を辞退されている場合でも、弔意を表す別の方法はあります。まず考えられるのが弔電です。一般的な葬儀社は弔電サービスを提供しており、遠方からでも送ることができます。

また、供花の代わりに「お花代」として現金を包む方法もあります。ただし、これも辞退されている可能性があるため、事前に確認が必要です。遺族の意向に沿った弔意表明を心がけましょう。

さらに、四十九日などの法要後に、お線香やお花を持って墓参りをするという形で弔意を表すこともできます。時間をおいての訪問は、遺族の心の整理がついた頃合いであることも多く、喜ばれることが多いです。

お花代の渡し方と相場

お花代は不祝儀袋(黒白の水引の袋)または白封筒に「お花代」と表書きをして渡します。金額は供花と同等の7,000円~15,000円程度が一般的です。

お花代を渡す際は、「供花ではなくお花代として受け取っていただけますか」と一言添えると丁寧です。香典と明確に区別することがマナーであり、二重に負担をかけないための配慮でもあります。

なお、香典も辞退されている場合は、後日落ち着いてから品物を贈るなどの方法も考えられます。亡くなって間もない時期は遺族も混乱していることが多いため、時間をおいての対応も一つの思いやりです。

事後の弔問と配慮

葬儀後、特に供花や香典を辞退された場合は、しばらく時間をおいてから弔問することも大切な弔意の表し方です。目安としては、四十九日法要が終わった後が適していることが多いでしょう。

弔問の際は、事前に連絡をして訪問の意向を伝え、都合を確認します。突然の訪問は遺族の負担になる可能性があります。相手の状況に配慮したアプローチが重要です。

また、弔問時には重たい雰囲気にならないよう、故人の思い出話なども交えながら、遺族の心を癒すような会話を心がけると良いでしょう。

まとめ

この記事では、家族葬における供花の基本から親族が贈る際の注意点まで詳しく解説してきました。家族葬での供花は、規模は小さくとも故人への敬意と遺族への思いやりを形にする大切な習慣です。

  • 家族葬での供花の相場は1基あたり7,000円~15,000円程度
  • 供花を贈る前に、必ず遺族の意向を確認することが最重要
  • 宗教や会場の広さに合わせた適切な供花を選ぶことが大切
  • 供花を辞退されている場合は、弔電やお花代、後日の弔問などで弔意を表す
  • 親族関係や贈り方による名札の書き方に配慮する

故人との最後のお別れの場において、適切な供花の贈り方を知ることは、遺族への配慮にもつながります。この記事が、大切な方を亡くされたご家族への思いやりある対応の一助となれば幸いです。ご不明点があれば、葬儀社に相談するのも良い方法です。