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お葬式の豆知識

【キリスト教の葬儀】服装マナーを解説|仏式との違いは?

2025年03月07日

キリスト教の葬儀は、「死」を否定的に捉えない独特の考え方や、献花を中心とした儀式内容が特徴的です。とはいえ、仏式との違いや服装マナーが分からず、戸惑う方も多いのではないでしょうか。本記事では、キリスト教の葬儀に参列する際の服装マナーについて解説します。初めての方でも落ち着いて対処できるよう、実践的なポイントを詳しくまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。

キリスト教の葬儀とは

キリスト教の葬儀に参列する際の服装というと、仏式の場合とどう違うのだろうと疑問を持つ方は多いかもしれません。ここでは、まずキリスト教式の葬儀全般における特徴や基本的な考え方をご紹介します。

キリスト教の葬儀の特徴

キリスト教の葬儀は、神への祈りと感謝、そして故人が神のもとへと旅立つ過程を見守る儀式として行われます。仏式と比較して、死を「穢れ」とは捉えず、安らかな眠りとして送り出す意味合いが強い点が特徴です。

そのため、焼香ではなく献花を行い、キリスト教独自の儀礼や聖歌が取り入れられます。参列者は数珠を持参せず、必要な場合はロザリオを扱うのが一般的です。もっとも、ロザリオはカトリック信者が使用するもので、信者以外は前もって準備する必要はありません。

また、仏式のように「お悔やみの言葉」を深く用いず、「安らかな眠りと神の祝福を祈る」といった形で声をかけることが多いのも、キリスト教の葬儀ならではの姿です。

カトリックとプロテスタントの違い

キリスト教は大きくカトリックとプロテスタントの2系統に分けられます。カトリックでは司祭(神父)が式を進め、ミサを捧げることで故人の魂を神に委ね、罪の許しと復活を祈願します。一方でプロテスタントは、牧師による説教や聖書朗読を軸に、神への感謝と遺族の慰めに重きを置く点が大きな特徴です。

参列する側としては、両者それぞれに多少の作法の違いこそあれ、目立った服装の相違はありません。服装マナーは一般的な喪服で対応できるため、過度に身構える必要はないでしょう。

キリスト教葬儀の服装マナー

キリスト教の葬儀に参列するとき、仏式のように黒を基調とした喪服で良いのか気になる方は少なくありません。実際のところ、基本的なマナーは仏式とほとんど変わらないので、ここでは具体的な服装のポイントを押さえておきましょう。

男性の服装マナー

男性の場合、黒の無地のスーツに白いシャツ、そして黒ネクタイを着用するのが一般的です。仏式の葬儀とほぼ同じであり、派手な柄や光沢のある素材は避けるのが正式となります。

靴は黒の革靴が望ましく、ストレートチップの形状など、フォーマルなデザインを選びましょう。ベルトや時計もなるべくシンプルなものにそろえ、ネクタイピンやカフスボタンは控えるのが無難です。

カトリック、プロテスタントいずれの葬儀であっても、男性は基本的に同じ服装マナーで対応できます。冠婚葬祭用の一般的な礼服があれば、特に新調する必要はありません。

女性の服装マナー

女性は一般的な喪服として、黒のワンピースやスーツ、アンサンブルを着用するのが基本です。光沢のない素材を選び、露出はできるだけ控えめにしましょう。そして、膝が隠れる丈を意識すると安心です。

靴はヒールが3~5cm程度の黒パンプスが望ましく、肌の露出を抑える意味で肌色か黒のストッキングを着用します。また、バッグやアクセサリーも黒の無地が基本で、金具の装飾は目立たないものを選ぶと良いでしょう。

結婚指輪以外のアクセサリーは白や黒の真珠、一連のネックレスであれば容認される場合が多いです。ただし、カトリック葬儀でロザリオを用いない信者以外の参列者にとっては、あまり考慮する必要はないかもしれません。

子供の服装マナー

子供の場合、乳幼児は黒や紺、白やグレーといった落ち着いた色合いの服を着用させれば問題ありません。あまり派手なデザインを避ける程度の意識で大丈夫です。

学生は制服が基本ですが、制服がない場合は黒やグレー、濃紺といった色の組み合わせを意識すると良いでしょう。保護者が喪服を着用するのと同程度のフォーマル感を保つことを心がければ、参列時に失礼にはあたりません。

子供なので少し明るめの服装になっても許容される場合が多いですが、あくまで葬儀の場にふさわしい落ち着いた雰囲気を意識して着せると保護者も安心です。

キリスト教葬儀の流れ

キリスト教の葬儀は、カトリックとプロテスタントで大枠は似ているものの、呼び方や進行内容が少しずつ異なります。ここでは、それぞれの代表的な流れを簡単に押さえておきましょう。

カトリック葬儀の流れ

カトリックの葬儀では、臨終間際に神父が「塗油の秘跡」を行う場合があります。これは故人が最後に罪の許しを受け、安らかに神に召されるように行われる重要な儀式です。

通夜の集いは、聖書朗読や聖歌斉唱、説教を聴きながら、ご遺族と共に神の祝福を祈る時間です。仏式の通夜と似ていますが、数珠は持参しないことを忘れないでください。

葬儀ミサでは、「言葉の典礼」と「感謝の典礼」が行われます。ここでパンとぶどう酒が聖体として捧げられ、故人の魂の安息が祈願されます。ミサが終わると告別式に移り、弔辞や弔電、献花そして遺族の挨拶が行われるのが一般的です。

最後に出棺式で故人と別れの言葉を交わし、棺にくぎ打ちの儀式を行います。土葬が本来の埋葬方法ですが、日本では火葬が主流となっているため、そのまま火葬場に向かう流れになります。

プロテスタント葬儀の流れ

プロテスタントでは、臨終前に「聖餐式」が行われる場合があります。この儀式は、牧師がぶどう酒とパンを与えて祈り、故人が救いを保ったまま神に召されるように願う重要な時間です。

前夜式はカトリックの通夜に相当し、聖書朗読や讃美歌斉唱、説教、そして献花などが行われます。キリスト教独特の音楽が流れる中で、参列者が心静かに祈りを捧げるひとときです。

葬儀・告別式では、改めて聖書の言葉を聴きながら、弔電や弔辞が読み上げられます。焼香の代わりに献花を行う点は、カトリックと同じくキリスト教葬儀の特徴です。続いて火葬前式では、最後に祈りを捧げ、棺と対面して故人にお別れを告げる流れになっています。

仏式葬儀との違い

キリスト教の葬儀と仏式の葬儀を比べると、作法や言葉遣いなどの面で大きく相違があります。服装次第では大きな違いはないものの、ここでは抑えておきたい注意事項に注目してみましょう。

数珠・焼香・御花料の違い

仏式葬儀では数珠を持ち、焼香を捧げるのが一般的ですが、キリスト教式では数珠を用いません。代わりに行うのが献花です。故人への花を捧げる行為が、キリスト教式では重要な儀礼となります。

また、仏式で言う「香典」に相当するものがキリスト教で言う「御花料」です。カトリックの場合は「御ミサ料」、プロテスタントの場合は「献花料」という言い方をすることもあるので、表書きには注意が必要です。

日本では仏式に慣れているため、うっかり数珠を持参してしまう方もいますが、キリスト教式の葬儀では不要です。誤って出してしまうと相手を戸惑わせるかもしれませんので、あらかじめ確認しておきましょう。

お悔やみの言葉・献花について

仏教の場合は死を穢れとみなし、遺族に対して「このたびはご愁傷さまです」という形でお悔やみの言葉を深く述べます。一方、キリスト教では死を穢れと捉えず、むしろ神の導きのもとへ旅立ったと考えます。

そのため、「安らかな眠りをお祈りいたします」というように、肯定的に死を捉える表現を用いるのが特徴です。基本的に「ご愁傷さまです」という言葉は使わずに、神の祝福を願う声かけが適切となります。

焼香の代わりに行われる献花も、花を受け取って献花台に供え、黙祷や軽い一礼をする形が一般的です。作法に厳密な決まりがあるわけではないですが、周囲の信者の動作を参考にすると安心です。

まとめ

キリスト教の葬儀は、穏やかに故人を神へ送り出すという思想が強く、仏式との違いを知っておけば服装や作法に戸惑うことは減るでしょう。参列時は落ち着いた行動を心がけてください。

  • 仏式同様、黒の喪服(スーツやワンピース等)でOK
  • 数珠ではなく御花料や献花で弔意を表す
  • 迷ったときは司式者や信者の動きを確認する

キリスト教の葬儀に対する基本的な知識を身につけておくことで、いざというときにも対応がしやすくなります。ぜひ、当記事を参考に落ち着いて準備を進めてみてください。