①仏教
仏教は約2,500年前にお釈迦さま(仏陀)が開いたと言われています。日本の宗教の大部分を仏教が占めており、その宗派は主に13派に分かれています。主な宗派は 天台宗・真言宗・日蓮宗・浄土宗・浄土真宗・臨済宗・曹洞宗など日本には約75,000ヶ寺・約300,000体の仏像が存在すると言われています。
日本の仏教の歴史は聖徳太子の時代にまで遡り、538年に中国から伝来したと言われています。一般的に住職やお坊さんと呼ばれる僧侶がお経を唱え祈祷や供養をしてくれます。
自宅では仏壇にその宗派ごとのご本尊・先祖の位牌などを納め、供養をします。お参りのスタイルとしては、数珠を持ち・合掌(手のひらと手のひらを合わせる)をし・焼香をする形です。「南無」から始まる唱名と呼ばれる仏様の名前を繰り返し唱えます。
※南無とは仏・菩薩(ぼさつ)に向かって、心からの帰依を表す語仏の名を呼ぶ時に冠語としてつける。
例)南無阿弥陀仏・南無妙法蓮華経など
②神道
神道は開祖などは存在せず、自然や八百万の神もしくは神話に基づく多神教。仏教でのご本尊のようなお参りする対象の姿があるわけでは無く、神様が宿るもの(お札やご神鏡など)にお参りをします。
神道の歴史は古く、正確なところは不明ですが、縄文時代の遺跡発掘から紀元前600年頃には同様の信仰があったことが伺えます。日本には約85,000の神社が登録されています。
ただ、仏教のお寺と檀家の繋がりのような顕著なものはなく、自然と神社を参拝しているケースが多い。一般的には宮司や神主と呼ばれる神官がお祓いや祝詞を述べ、祈念や奉斎をしてくれます。
自宅には神棚を設け、ご神鏡やお札を納めます。お参りのスタイルは、「二礼二拍手一礼(二回おじぎ・二回柏手・一回おじぎ)」をします。お葬儀や法要には榊の枝に紙垂(半紙で作ったギザギザした紙)をつけた玉串を奉奠します。
皇族は神道
皇室神道(宮中祭祀)と呼ばれ、一般的な神社神道とは異なります。
③キリスト教
イエス・キリストを神の子とし、唯一絶対の神によって救いを得るという教え。様々な宗派がありますが、大きく分けるとカトリックとプロテスタントの2つに分かれます。
キリスト教では、死によって人間の肉体から魂が開放され神のもとに昇天すると考えられています。
ユダヤ教を母体として1世紀ころにパレスチナから広まり、4世紀にはローマ帝国の国教になった。その後欧米諸国を中心に広まり、現在では世界に約10億人の信者がいるとされています。
日本には戦国時代にフランシスコ・ザビエルが持ち込み布教したといわれています。日本で一般的に多いのはカトリック教会、その他プロテスタント諸教などが続きます。エホバの証人もキリスト教の流れを受けています。